フレアの最低必要MPと黒魔のスキル回しについて(Ver.3.0)





はじめに の前に

最初に述べておきますが、以下の記述はLv60になったばかりの黒魔道士初心者に対して書いています。また、「フレア MP」で検索されて訪れる方が多いためこれも先に書いておきますが、Lv60時点でのフレアの最低必要MPは884です。そして敵が3体以上いる場合は範囲用のスキルを撃って大丈夫です。そしてそして、時間がないというかたは、太字の部分だけを流し読むだけでなんとなく分かるようになっています。あと、思い付きで加筆・修正をしていることがあったりなかったりしますごめんなさい。

はじめに

黒魔道士には大別すると2種類のスキル回しがあります。ひとつは対単体用で、もうひとつは対複数用(範囲攻撃用)のスキル回しです。前者ではファイジャ、ファイアを主体的に用い、後者ではファイラとフレアを主体的に用います。

Ver2.0時代の黒魔道士の評価として、対単体用火力はイマイチだが対複数用火力はピカイチというものでありました。ですが、最も火力を求められるレイドのボスはほぼ単体で登場するものであり、対単体用火力がイマイチであることは、エンドコンテンツであるレイドで黒魔道士の席がなくなることを意味します。その結果、黒魔道士コミュニティで述べられる意見には往々にして不満の声が含まれていました。

Ver3.0の拡張時にはファイジャの追加によって対単体用火力が大幅に伸び、対複数用火力はそのまま据え置かれる(新しいスキルがなく、レベル上昇分の火力上昇しかない)状況となりました。その結果、対単体用火力は場合によっては近接DPSに匹敵するようになり、対複数火力は他ジョブの後塵を拝するとまではいかないものの、やや劣るようになりました。


黒魔道士のスキル回しについて

黒魔道士の大きな特徴として、ほぼ全てのスキルに詠唱を要求され、詠唱が(ほぼ)完了するまでダメージを与えることが出来ないという点があります。これは近接DPSなどの、スキル発動と同時にダメージを与え、その後に攻撃できない時間が存在する(クールダウンタイム)ものとは完全に異なる性質です。

詠唱を要求される場合の最も大きなデメリットは、詠唱が中断された場合にそこまでの詠唱に費やした時間的コストが無に帰すという点です。これは、FF14に出てくる敵の多くが”特定の床範囲内にキャラクターが存在した場合にダメージを与える”という攻撃を行うことから、非常に相性が悪い性質であるといえます。すなわち、ある地点に立って詠唱を開始したものの、詠唱完了前に自分の足元にダメージ範囲が発生してしまう場合が多々あるということです。そうなった場合、敵攻撃のダメージが発動するまでの残り時間を考えながら詠唱しきったあと移動するのか、詠唱を中断して回避するのかを迫られます。

そのため、他ジョブ同様に、黒魔道士にも基本となるスキル回しは確かに存在しますが、その基本通りにスキルをまわせる状況というのが他のジョブと比べるとかなり少ないということを覚えておく必要があります。幸い、FF14のレイドボスは攻撃がパターン化されているため、スキルの順番を覚えておくことで不要な詠唱中断を防ぐことが出来ます。逆にこれは、敵のスキルパターンを暗記しておかないと火力が出せないともいえます。所謂、”錬度が上がった”状態で初めて他ジョブとの火力勝負の土俵に上がることができるのです。これが、詠唱職の『敷居が高い』と言われる最大の所以です。

以上、前置きが長くなりましたが以降はスキル回しを見ていきます。


対単体用スキル回しの基本的な考え方

先にも書きましたが、対単体用スキルではファイジャとファイアを主体的に用います。特にファイジャの火力はすさまじく、いかにしてファイジャを1発でも多く打ち込むかが勝負の鍵となります。ですがこのファイジャは、これまでのアストラルファイア(AF)に加えてエノキアンというバフスキルが自身についている場合のみ発動可能なので、黒魔道士はエノキアンとAFを維持しながら戦うことを強いられるようになりました。Lv60になりたての黒魔道士が最初にぶつかるのが、このエノキアンの維持です。そして次にぶつかるのがAFの維持であり、アンブラルブリザード(UB)の維持です。

『エノキアンの維持は新しいスキルだからまだ分かるけど、なぜAFやUBが維持できないのか・・・?』と思われる方もいるかもしれませんが、Ver2.0時代ではこれらを意識して維持させる必要が皆無であったため、Lv60になりたての頃はエノキアンに気を取られすぎてAFやUBを切らすことがしばしば起こります。


エノキアンは、リキャストが60秒なのに対して効果時間は30秒です。ということは30秒間はエノキアンなしで戦うのかというとそうではありません。ブリザジャを用いてエノキアンを上書きし、60秒間ずっとエノキアンを維持しながら戦うのです。


ブリザジャによるエノキアン上書きにはひとつの嫌らしい弱点があります。それは、上書きのたびに効果時間が5秒減らされるというものです。すなわち、ブリザジャを用いて上書きすると、次に付与されるエノキアンは25秒、20秒、15秒となっていきます。ああなんて嫌らしいんでしょうか。

これによって、1回目の効果時間30秒ギリギリに上書きできたとしてもエノキアンを60秒間維持できません。すなわちブリザジャによる上書きは最低2回行う必要が出てくるということです。

エノキアン→[30秒]→ブリザジャ→[25秒]→ブリザジャ→[20秒]→エノキアンに戻る というループをベースに、[30秒][25秒][20秒]のなかにそれぞれの秒数に適したファイジャ、ファイアをはめ込んでいくことがLv60の黒魔道士のスキル回しの基本的な考え方になります。

実際の戦闘において、また理想的環境においても、30秒や25秒といった効果時間ギリギリで上書きすることはありえません。スキルの詠唱時間を足していっても、ちょうど30秒や25秒となることはないからです。AFやUBの残り時間との兼ね合いもあって、大体1~4秒程度を残して上書きすることになります。戦闘状況によっては10秒近く残して上書きすることもあります。大体の目安として、エノキアンの残りが10秒になったらブリザガ詠唱を意識して、7秒になったらブリザガを詠唱開始できるように準備しておきましょう。

(余談ですが、慣れてくるとエノキアンの残り時間が4秒または3秒になったばかりであれば十分間に合うことに気づくはずです。7秒残してUBに入ったらサンダーの上書きなども、いずれは考えていきましょう。)


実際にスキルを回してみる

戦闘開始時に全てのバフのリキャストが上がっていると仮定して、実際にスキルを回してみます。
ファイアまたはファイガでAFを維持しつつファイジャを使い、エノキアンが切れそうになったらブリザガ→ブリザジャでエノキアンの更新とMPの回復をはかることが基本のループになります。これにバフを絡めて少し変化が付きます。

ステップ スキル・アビリティ 備考
1 ブリザガ 先行詠唱してタンクの着弾の一瞬後に着弾するよう調整
2 黒魔紋
3 サンダー(ガ)
4 エノキアン エノキアン付与
5 ファイガ AF付与
6 猛者の撃
7 ファイジャ
8 ファイジャ
9 激成魔
10 ファイア AF更新
11 ファイジャ
12 ファイジャ
13 Procファイガ AF更新
14 コンバート MP回復
15 ファイジャ
16 ファイジャ
17 ブリザガ UB付与/ここでエノキアンの残りが大体7秒
18 ブリザジャ エノキアン上書き(25秒)
19 ファイガ AF付与
20 ファイジャ
21 ファイジャ
22 ファイア AF更新
23 ファイジャ
24 ファイジャ
26 ブリザガ UB付与
27 ブリザジャ エノキアン上書き(20秒)
28 ファイガ AF付与
29 ファイジャ
30 ファイジャ
31 ファイア AF更新
32 ファイジャ
33 ファイジャ
34 ブリザガ UB付与
35 サンダー(ガ)
36 エノキアン エノキアン付与
- 5に戻る

長々と書いていますが、結局のところ、ファイア(ガ)1回とファイジャ2回がセットになっていることが分かると思います(アジャジャ、などと言ったりします)。ア(ガ)ジャジャを2セット打つとちょうどMPが切れてブリザガを打つという回し方をベースに各種バフを織り込んでいくことになります。

開幕のスキル回しには諸説ありますが、初心者向けとしてはひとまず迅速を温存するこの回し方を私はオススメしておきます。スペルスピードをある程度積むまでは2回目のブリザジャがギリギリですので迅速はブリザジャに使うようにし、とにかくスキルループを回し続けることに慣れることを優先した方がよいと考えます。

サンダガProcに関しては、初心者の内は簡単にするために、ファイジャ1回をProcサンダガに置き換えるつもりで使っていくとよいでしょう。いずれ慣れてくればDotやエノキの残り時間を考えながら挟めるかどうかを判断していけるようになるはずです。

バフとエノキアンとのリキャストのタイミングが3周期ごとに1ループとなっており、より正確に書くとすれば本当の意味での1ループは90ステップほどあるのですが、それをここに全部書いてもどうかと思うので、興味のある方は以下のサイトさんをご覧ください。実際の戦闘中は往々にしてずれるので、そこまで全部覚えきる必要はないです。

Krull's Lab.(Lv60黒魔道士のスキル回し)

Krull's Labさんは、黒魔道士のスキルの基本からスキル回しまでを網羅した本(同人誌?)の出版までされている方で、こちらのサイトは私も時々拝見させていただいています。

対複数用スキル回し

範囲攻撃用スキル回しは、Ver2.0と大きく変わりがありませんのでサラっと書いておきます。ただしファイガの威力が以前より上がっているので確認計算の数値では少しだけ修正が必要です。

ステップ スキル・アビリティ 備考
1 ファイガ 敵が4匹以上の場合は初手ファイラ
2 ファイラ
3 ファイラ
4 ファイラ
5 フレア
6 コンバート
7 迅速魔
8 フレア
9 トランス MPの回復1回ですぐ次のファイガへ
10 ファイガ 詠唱中に2回目のMP回復してファイラが2発撃てる。ただし、スペルスピードによってはワンテンポ待つこと
11 ファイラ
12 ファイラ
13 フレア
- 9に戻る

範囲攻撃を行う際は、Mobの数によっては初手はファイラの方がMob群に与える総ダメージ量が上になります。ファイガの威力が220→240に修正されているので、Ver2.0の頃と少しだけ計算が変わります(結果は同じ)。

確認のために簡単な計算を行ってみます。


●N匹のMob群に対してファイガとファイラのダメージ量で比較

<初手ファイガ>
Σdmg1=240×1.0+100×1.8×N×3=240+540N

<初手ファイラ>
Σdmg2=100×1.0×N+100×1.4×N+100×1.6×N+100×1.8×N=580N

Σdmg1>Σdmg2となるNを求めると、N<6となる。


●N匹のMob群に対してファイガとファイラのDPSで比較

<初手ファイガ>
Dps1=Σdmg1/(3.5+3.0×3)=19.2+43.2N

<初手ファイラ>
Dps2=Σdmg2/(3.0×4)=48.33N

Dps1>Dps2となるNを求めると、N<3.740となる。

従って、4匹以上いる場合は初手ファイラ、3匹以下なら初手ファイガとなります。

尚、大体の目安としてMPの残りが3600ないと、ファイラ+フレアを撃てません。ファイラを詠唱している時に3600を切っていたら次はフレアです。

何匹以上いたら範囲攻撃していいの?

対単体用の攻撃力がアップしたVer3.0においては、何匹以上のMobがいた場合に範囲攻撃に切り替えるべきなのでしょうか。これも簡単な計算を行ってみた結果をグラフに示します。赤い実線が単体用スキル回しで青い破線が範囲用スキル回しです。

●2匹のMob群に対して攻撃する場合(縦軸=ダメージ量、横軸=経過時間)

●3匹のMob群に対して攻撃する場合

●4匹のMob群に対して攻撃する場合

IDなどの道中でMob群と戦闘になった場合その戦闘時間はおよそ30秒です。その時間内で明らかに優位と言えるのは3匹以上の場合でしょう。

よって、2匹以下の場合は単体スキル回しとし、3匹以上いれば範囲スキル回しとするのが良いでしょう。

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余談ですが、フレアのダメージ計算式がVer3.0から変更になっています。
N匹巻き込んだ場合、dmg=260×1.8×(1.05N-0.05N^2)  (ただし、N≦6) 
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最後に

非常に長文でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。冒頭でも書いている通り、これはあくまで黒魔道士初心者に向けた読み物です。また、私個人の考えた内容になっていますので、これが唯一の正解(そもそも正解なのかどうかも)ではないことをご承知起き下さい。

黒魔道士は、ひとたびレイドに繰り出せば、理想のスキル回しが出来る時間の方がむしろ短いことも多く、咄嗟の判断を求められるジョブであると思います。その分、うまく火力が出せた時の達成感は非常に大きいでしょう。

Ver3.0になって黒魔道士にはエノキアンという初心者泣かせの壁が出来たように思います。本記事が黒魔道士をカンストしてみたけれど、難しくてやめたくなってきた・・・という方の一助になれば幸いです。


4 件のコメント:

  1. 結局フレアの消費MPわからんのかい

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    1. 一番上に赤く太字で書いてありますので、ご確認下さい。

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  2. 今頃になって黒が60になりまして、こちらにたどり着きました。
    いろいろなスキル回しについて、わかる人からわかる人向けに書かれているページは山ほどあるのですが、なぜこのタイミングでこれをやるのか、といったことがわからない人に理解できるように書かれているのはいまのところこちらだけです。
    60からのスキル回しの複雑さに、せっかく60になってから挫折しそうになりましたが、本当に助かりました。まだまだひよっこですがお陰さまで黒魔道士が楽しくなってきました。何度も読み返して身に着けたいと思います。
    書いていただいてありがとうございました。

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    1. こちらこそお読みいただいてありがとうございます。

      この記事をアップしたのが2015年の12月ごろのことです。公開当初から多くの方に読んでいただき、今でも毎月のアクセス数はほぼ横ばいのままです。やはり誰もが60に至ってハードルにぶつかるのでしょうね。当然私もそのひとりでした。

      何事も慣れとはいいますが、其処に至るまでのハードルが3.xの黒魔道士の場合は若干高かったようで、それがこの変わらないアクセス数に繋がっているのだと思います。

      長文過ぎて読む気を失くしてしまうのではないかとも考えましたが、初めてで分からない方は”読み飛ばすことはできても行間を読むことはできない”として必要と思うことは明記するよう努めて書きました。

      何事も理論から入るタイプなので、”なんでもいいからやれと言われたらやれ”というのは大嫌いでして、そんな性格が”なぜそうするのか”を書かせたのだと思います。これでもまだまだ書き足りなかったくらいでしたが流石に抑えました。ベーシックなスキル回しと理論さえ抑えればオリジナルのスキル回し構築は容易だと思いますので、コンテンツごとの自分なりの最適解を見つけるという、黒魔道士の醍醐味も是非味わってください。

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